イズカニコウモリ

キク科 コウモリソウ属

 
2014.9.20 静岡県   2014.9.20 静岡県

静岡県伊豆半島に特産する。山地の林下などに生える多年草で、高さは40〜60センチ。葉は普通2枚、長い葉柄があり腎形、歯牙縁で、その縁に細かい微鋸歯がある。葉の基部は深い心形。
頭花は総状円錐花序に多数付き、小花は4〜5個、白色で長さ11ミリほど。総苞片は5個。花期は9〜10月。


〜徒然想〜

カニコウモリの葉はふつう3枚であるのに対し、イズカニコウモリは葉が2枚です。葉が大きく、丸みがあるようです。
そんな特徴を頭において、何度か伊豆に足を運びましたがみつかりませんでした。
カニコウモリは亜高山帯でふつうに見られるので、イズカニコウモリも同様だろうと安直に考えていたいました。
この植物を探すことを主目的に山に入った訳ではないのですが、みつかるはず(と勝手に思っていた)のものがみつからなかったのは、何とも悔しい想いでした。

ようやく情報を得て、今度はこの植物を主目的に山に入ります。大群生です。これほどの群生が見られるのなら、各所に散っていてもいいと思うのですが、この植物の産地は思っていたよりも低地で、偏りがあるようです。

−同じ科の植物−

   2014.9.20 静岡県  
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