オニク

ハマウツボ科 オニク属

 
2015.8.8 山梨県   2015.8.8 山梨県

高山帯の木の根元などに生える多年草で、高さは10〜40センチ。ミヤマハンノキやミヤマヤシャブシなどのハンノキ属の根に寄生する。茎は多肉質の円筒形で太い。葉は鱗片葉となり、互生して茎に密に付く。
茎の上部が花穂になり、密に花を付ける。花冠は暗紫色で、筒部がつぼ状に膨らんだ唇形。苞は淡黄色。花期は7〜8月。本州中部以北〜北海道に分布する。


〜徒然想〜

白馬や八ヶ岳など、高山帯でミヤマハンノキをみつけるたびにその根元付近を覗き込み、この花(植物)を探しました。しかし、いずれの地でもみつかりませんでした。
以前は富士山の御中道でも見られたということですが、強壮・強精剤として珍重されることから乱獲され、今では見ることは難しい宝の花とされています。
機会を得て、この宝探しに参加してきました。

花としては美しいものではなく、貴重な宝といった植物です。思いのほか大きく、長さが40センチを越えるものもみつかりました。しっかりとミヤマハンノキに寄生していました。

-同じ科の植物-

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