キビヒトリシズカ

センリョウ科 チャラン属

山地の林内などに生える多年草で、高さは30〜50センチ。葉は2枚ずつ対生に2対(4枚)付き、広楕円形〜卵状楕円形、先は短く尖り、縁には鋭い鋸歯がある。
花は茎頂に穂状花序を伸ばし、多数の花をつける。花期は4〜5月。兵庫、岡山、香川の瀬戸内地方、九州北部に分布する。

〜徒然想〜

ヒトリシズカに比べ花糸が長いという前知識はあるものの、現地でこの花をみると、直感的にはさほど違いがあるようには思えませんでした。
でも、両者を並べてみると、その違いがよく分かりました。
花糸が長いほか、雌しべが花糸に隠れて見えない、葉が2枚ずつ対生に2対付く(ヒトリシズカはほぼ4枚が輪生)などの違いもあります。また、花期が遅く、分布が瀬戸内地方と九州北部に限られています。

撮った画像をみながら、図鑑などに記載されている特徴を一つ一つ確認し、納得します。
そして、誰もいない山道で、夢中になってこの花を撮り続けた自分の姿を思い出します。早朝から振っていた霧雨がやみ、次第に明るくなってきた香川の朝でした。

−同じ科の植物−
2012.4.20 香川県

ヒトリシズカ 

 キビヒトリシズカ
 
 2012.4.14 岡山県     2012.4.20 香川県
 
雌しべの柱頭が見える    雌しべが花糸に隠れて見えない 
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