コンジキヤガラ

ラン科 オニノヤガラ属

山地の常緑樹林下などに生える葉をもたない腐生ランで、高さは25〜70センチ。
葉はなく、花茎は茶褐色で上部に数個から十数個の花をまばらに付ける。花は長さ1センチほどで、初め横からやや下向きに咲き、後に垂れる。花弁はやや緑色を帯びた黄色、唇弁はさじ形で、基部の3分の1は内側に巻き込むように肉質隆起となる。花期は6月。沖縄県に分布する。

〜徒然想〜

自生地の暗い林の中には、いくつものこの植物が見られました。しかし、花を咲かせているものはなく、せいぜい少し黄色に色づいた蕾が見られるだけです。同じ花茎にはすでに種になったものも見られます。
多分黄色に色づいた蕾は、花を咲かせることなく終えてしまうのでしょう。
この年は雨が少なく、林は干ばつ状態です。腐生ランは、雨の降り方などによって発生数や花の咲かせ方に影響が出てしまいます。仕方ないと諦め、山を下ります。

幸運が、私たちを救ってくれました。往きには気づかなかった登山道に、黄色い花を付けた本種をみつけたのです。もちろん、一同大喜びです。
撮影時は、半分欠けた欠損花と思ったのですが、この花は横から斜め下を向いて咲く、一風変わった花なのです。欠損花ではなかったのです。
もう少しリキを入れて撮影すべきでした。反省です。

-同じ科の植物-
2014.6.22 沖縄県
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 2014.6.22 沖縄県(画像にポインターをおいてください)    2014.6.22 沖縄県
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