コウボウシバ

カヤツリグサ科 スゲ属(シオクグ節)

海岸の砂地、時に河原などに生える多年草で、高さは10〜30センチ。根茎は長く横に這い、葉は幅2〜4ミリ、基部の鞘はなく、暗赤色を帯びる。
茎の上部に赤褐色の雄性の小穂を付け、下部の葉腋に雌性の小穂を数個付ける。果期4〜5月。果胞は夏に茶褐色に熟す。日本全土に分布する。

〜徒然想〜

エゾノコウボウムギと同じ海岸に生えていましたが、こちらはコウボウシバのようです。両者の違いは、エゾノコウボウムギは雌雄異株であり、コウボウシバは茎の上部に雄性の小穂、下部に雌性の小穂を付けます。
安直にこのように記載していますが、この仲間も難しいものがあります。鞘や小穂、果実、生育状況など、細かく研究する必要があります。
また、シオクグが本種に似ているとの情報を知りました。シオクグは河口のような泥地に生えるものと思っていましたので、両者が似ているとは考えもしなかったことです。奥が深い仲間たちです。

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2015.7.2 北海道
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