ミヤマタニワタシ

マメ科 ソラマメ属

 
2020.6.3 東京都高尾山   2020.6.3 東京都高尾山


山地の林下などに生える多年草で、高さは30〜70センチ。茎は、節ごとにジグザグに曲がる。葉は2枚ずつ付く小葉からなり、小葉は狭卵形〜卵形で、先端は尖り、全体にシワがある。
花は葉腋から短い柄を出し、総状花序に5〜10個付く。花は青紫色〜赤紫色で長さ1.2〜1.7ミリ。苞は狭卵形で、花後も残る。花期は6〜8月。本州(栃木県〜愛知県)に分布する。


〜徒然想〜

この花は、2回の修正履歴があります。最初はナンテンハギを混在して載せてしまい、読者より指摘されて削除しました。
2回目は、茎が節毎にジグザグになることを指標に探し、みつけたと思いましたが、これも誤りでした。
茎がジグザクになることは、本種の同定の決め手ではなく、花は葉腋から短い柄を出して付くこと、苞は狭卵形で、花後も残ることが必須です。
収載していた画像は、この苞がありませんでした。
再び、読者より指摘されて気付きました。ありがたいことです。

画像はいずれもナンテンハギと判断し、本項を一旦削除しました。
数日後、ストックしていた画像の中に、ミヤマタニワタシの特徴を有するものをみつけ、3度目の修正となりました。
本種は、苞が明確にあること等のほか、巻きひげが出ない、葉の縁が波立つなどの特徴があり、花期もナンテンハギよりも早いです。

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2020.6.3 東京都高尾山