ナンブトラノオ

タデ科 イブキトラノオ属

岩手県早池峰山の蛇紋岩地に生える多年草で、高さは15〜30センチ。根出葉は数個あり卵形〜卵状楕円形で、先は鈍形。茎葉は小さい。
茎の先に短い円柱形の総状花序をつくり、淡紅紫色の小さな花を多数付ける。花被は5裂する。花期は7〜8月。

〜徒然想〜

早池峰山の固有種で、是非とも見たかったものの一つです。イブキトラノオを連想してしまいますが、ずっと背丈が低く、色が濃い姿でした。
群生することもなく、ポツポツと各所に現れます。ハヤチネウスユキソウやナンブイヌナズナと比べると、やや控えめに咲いていて、姿のいい個体を探しながら撮影しました。

それにしてもこの山は花が多い。前の2つに加え、ミヤマオダマキ、ミヤマアズマギク、ミヤマキンバイ、・・・等々。
ナンブトラノオは決して目立たない花ではないのですが、他の花々に埋もれると控えめに想えてしまいます。

−同じ科の植物−
2010.7.5 岩手県早池峰山(画像にポインターをおいてください)
 2010.7.5 岩手県早池峰山    2010.7.5 岩手県早池峰山
   もっとこの花を見る → Ptoto Gallery