ルコウソウ

ヒルガオ科 サツマイモ属

熱帯アメリカ原産のつる性の1年草で、茎の長さは1〜2メートル。葉は羽状に全裂し、裂片は線形。
葉腋から長い花柄を出し、頂に1個の深紅色の花を開く。花冠は漏斗形で先は星状に5浅裂する。花期は夏〜秋。

〜徒然想〜

園芸種は白色、紅色、ピンク色などが一般的。

南紀の奥深い山道で、この地にそぐわない花がみられました。ルコウソウは園芸種として庭先などでよく見られる花で、海辺や人家に近いところであれば納得もいくのですが、この地で濃い朱色は、全く奇異に感じます。台風などの強い風で、種が運ばれたのかもしれません。

ある植物を探して、荒れた林道を1時間余り遡りましたが、みつかりませんでした。足取り重く道を戻ります。ときどき視界が開ける場所からは、霞む峰々が続きます。
不意に現れたルコウソウは色鮮やかできれいでもありましたが、この地では浮いた感じです。

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2010.1010 和歌山県
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