シロバナフギレオオバキスミレ

スミレ科 キスミレ類

〜徒然想〜

フギレオオバキスミレの白花品です。前年にこの花を知り、魅入ってしまいました。花期には遅いと知りつつも、産地に飛んでいきました。
そして・・・、予想どおり、花は全て終わり、その形跡すら残っていませんでした。でも、楽しみは残りました。

そして・・・翌年! 事情があり1週間遅れとなったものの、出かけることにしました。
でも、状況は最悪! 大不作の年に当たってしまい、2花しか咲かなかったようです。
でも、でも、運よく寒い日が続き、1花だけ待っていてくれました。0と1とでは大違い。感謝して花と向き合います。

シロバナの名があるものの、花の中央は薄く黄色が残っています。全体的には薄いクリーム色の感触です。花が多い年であれば、もう少し花弁が白い花も見られるのではないでしょうか。
ただ、不作の年のせいだけでもないでしょう。前年よりも個体数が減っているように思えました。大切に守っていきたい貴重な聖域です。

シロバナフギレオオバキスミレの名は、シラユキフイリフモトスミレと同様に、「増補 原色日本のスミレ」(著者浜栄助、増補編者神山隆之)でその名をみつけることができました。1991年5月12日、北海道厚田郡で小松晧一氏が発見したとあります。

−同じ科の植物−
2017.5.17 北海道
2017.5.17 北海道 2017.5.17 北海道 距は見えない。
 2016.6.3 北海道
前年の状態。思い返せば種はほとんどみられず、今年の不作につながったとも思えます。
  2017.5.17 北海道
2花のうち1花は終わっていた。 
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