シロガヤツリ

カヤツリグサ科 カヤツリグサ属

川岸、湖岸などの湿地に生える1年草で、高さは20センチほどになる。叢生し、葉は茎より短く、基部の鞘は赤紫色。苞葉は3〜6個あり、葉状で花序より長い。
花序は集まって丸い頭状となる。小穂は狭卵形、長さ3〜5ミリ、白緑色でやや扁平、2列に鱗片を付ける。鱗片は鋭頭。果実は細い楕円形で、縁に狭く白い翼がある。柱頭はふつう2岐する。花(果)期は7〜11月。北海道、本州に分布する。

〜徒然想〜

カヤツリグサ科らしいのですが、こんな姿のものは初めてです。花序は立ち上がらずに、地べたに貼り付く茎の先端にボール状になって付いています。
ここは、秋になり水嵩が下がった用水路です。
キタミソウを求めて砂泥地を探したのですが、開花したものは見つかりませんでした。でも、オオメナモミ、コイヌガラシなど、何の変哲もない河川敷は賑やかです。

−同じ科の植物−
2008.10.25 埼玉県

2025年、あいまいな画像を掲載していて気になっていましたので、撮り直しました。生育地は、上記と同じょうな水量が増えれば水没してしまうような泥炭地です。
放射状に茎を広げるものや、少し盛り上がった泥地に根を下ろし群生する姿が見られました。
この日はアゼテンツキとメアゼテンツキを比較することが目的でしたが、思わぬ本種の群生が見られ大収穫でした。また、どうしても同定できないテンツキの仲間がみつかり、頭を悩ますことにもなってしまいました。

2008.10.25 埼玉県 2008.10.25 埼玉県
 
 2025.10.4 栃木県
叢生し放射状にならないものもありました
   2025.10.4 栃木県
茎の基部の鞘は赤紫色です
 
 2025.10.4 栃木県   2025.10.4 栃木県
苞葉は葉状で長く、花序は頭状に付き枝分かれしません
 
 
 2025.10.4 栃木県   2025.10.4 栃木県 
個々の小穂を撮るのを忘れました 鱗片はやや尖るようです