ドウトウアツモリソウ

ラン科 アツモリソウ属

山地の樹林下などに生える多年草で、高さは30〜60センチ。葉は3〜4枚付き、楕円形で、先は尖る。
花はふつう1個付き、背萼片、側花弁は狭長楕円形で先は尖り、茶褐色。唇弁は袋状でやや色は薄い。花期は6月。北海道東部に分布する。

〜徒然想〜

数ヶ所に産地があるようですが、絶滅寸前といっていいようです。前年に一つの産地を知り、花期は過ぎていたので花後だけでもと探した森です。
これかなと?、と思われる葉をみつけましたが、気が付けば、夢中になりすぎて道が分からなくなってしまいました。GPSがなければ、元の場所には戻れなかったでしょう。

翌年、花期に合わせて再訪します。前年の葉の場所では見られませんでしたが、1株のみ見ることができました。念願の花に身を震わせながら、撮影と観察です。

アツモリソウの仲間ですから、唇弁は袋状です。アツモリソウホテイアツモリソウのように、背萼片は唇弁に覆いかぶらず、立ち上がっています。側花弁は両脇に大きく広がっています。
花色は茶褐色で、唇弁はやや薄い色です。全体の様子は、葉が幅広の割には、茎がほっそりとしています。

撮影後も去りがたく、もう一回りして出口で一礼、貴重な花が咲く森に感謝です。

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2016.6.7 北海道
 2016.6.7 北海道   2016.6.7 北海道  
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