アメリカスズメノヒエ

イネ科 スズメノヒエ属

2025.10.4 栃木県   2025.9.22 神奈川県川崎市
2股に分かれることが多いのですが、3股もあります 


南アメリカ原産の帰化植物。道端、草地などに生える多年草で、高さは30〜80センチ。根茎は太く、横に這い、古い葉鞘に覆われる。葉は線形、質は厚く、光沢があり、無毛。葉鞘は扁平で無毛、葉舌は低く短毛の列となる。
花序は稈の先に2〜3個の総を付ける。総は長さ9〜10センチで、片側にほぼ2列に小穂が並ぶ。小穂は卵形で長さ3ミリほど、光沢があり、無毛。柱頭と葯は黒紫色。花期は8〜10月。

〜徒然想〜

キシュウスズメノヒエを探して、多摩川河川敷を歩きます。目安はV字形に分かれた2本の総です。
河川敷の草地には圧倒的にシマスズメノヒエが多いのですが、河岸に近い場所に2本の総をもったスズメノヒエの一群がありました。
これこれと思いながら撮影していると、もう一つの目安である葉鞘部に毛がありません。
改めて調べ直すとよく似た本種があり、違いは根茎が古い葉鞘に包まれて数珠玉状に膨らむということで、再度出かけ根際を掘り、古い葉鞘を確認しました。
キシュウスズメノヒエは、総が本種より短いようで、以後の宿題です。

−同じ科の植物−

 2025.9.22 神奈川県川崎市    2025.9.22 神奈川県川崎市
柱頭は小花から2個出しています 花糸は白色で先に葯を付けます 柱頭、葯はいずれも黒紫色です  
 
 2025.10.20 神奈川県川崎市
葉鞘部に毛がありません
   2025.10.20 神奈川県川崎市
葉舌は短く、毛状です
 
 2025.10.4 栃木県    2025.9.22 神奈川県川崎市
総は10センチ以上、栃木県のものは13センチを超えていました  
 
 2025.9.22 神奈川県川崎市    2025.9.22 神奈川県川崎市
小穂は2列に並びます 中軸はジグザクでした  
 
 2025.10.20 神奈川県川崎市
古い葉鞘に覆われるのは確認できましたが、
数珠玉状に膨らむというのは分かりませんでした
  2025.9.22 神奈川県川崎市
小穂は卵形で、長さ3ミリほどです 
3脈があり、無毛、平滑、光沢がありますは