アゼテンツキ

カヤツリグサ科 テンツキ属

2025.10.4 栃木県    2025.10.4 栃木県 
 減水し露出した泥地に叢生していました 葉も苞も糸状です 苞の長さは長短がありました  


湿泥地、田の畦、休耕田などに生える1年草で、高さは10〜20センチ。叢生し、植物体全体に毛がある。葉は糸状で柔らかい。
花序は1〜3回分岐し、長さ3〜5センチで小穂をやや多数付ける。小穂は広披針形で長さ4〜10ミリ、錆色を帯び、苞葉は花序より短い。鱗片は長い芒があり、熟すと開出〜反曲する。果実は倒卵形で平滑、長さ0.7ミリほど、花柱の基部に長毛がある。柱頭は2岐する。花()期は8〜10月。北海道〜本州に分布する。

〜徒然想〜

アゼテンツキとメアゼテンツキはよく似ていて、本種は小穂鱗片の芒が長く、開出〜外曲します。
以前、本種と思ったものはそれなりに鱗片の先が長かったのですが、最終的にメアゼテンツキと同定しました。
ならばと、同地に本種を探しに再訪します。湿地は減水気味で、泥地の露出が広がって植物が多く生えています。思惑通り、本種は直ぐにみつかりました。小穂鱗片が長く斜上し、目視でもすぐに分かりました。メアゼテンツキもあり、両者を比較することもできました。
その他、両者とも違うテンツキの仲間もみつかり、コアゼテンツキではないかと思うものの確信には至っていません。

−同じ科の植物−

 2025.10.4 栃木県     2025.10.4 栃木県 
小穂鱗片の先は芒となり長い 外曲し、乾くとさらに開出します  目視でも外曲する様子が分かります    
 
 2025.10.4 栃木県     2025.10.4 栃木県 
 全体に毛が多く、葉鞘部でも目立ちます 葉鞘基部はやや褐色を帯びます  
 
 2025.10.4 栃木県    2025.10.4 栃木県  
 苞の基部、苞、小穂の下部に毛が多くみられました   
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