エナシヒゴクサ

カヤツリグサ科 スゲ属

 
2021.5.24 神奈川県川崎市   2021.5.24 神奈川県川崎市


低山地の林内、湿地などに生える多年草で、高さは20〜40センチ。細長い匐枝を出し、疎らに叢生する。葉は線形。
雄小穂は線形で、長さ1.5〜3センチ、雌小穂は1〜3個付き、球形〜長楕円形で、長さ7〜12ミリ。雄小穂も雌小穂も柄は極めて短く、直立する。果胞は開出して膨らみ、長さ3.5ミリほど、楕円形で上部は短い嘴状になり、光沢がある。雌鱗片は、果胞よりも短く、淡緑色。花()期は4〜6月。北海道〜九州に分布する。

〜徒然想〜

高尾の遊歩道で、エナシヒゴクサをみつけました。群生しています。初見なので、勇んで撮影します。
しかし、やはり、果実の画像が無いと絵にならないと、頃を見計らって再訪します。
と、と、と・・・、がっくりです。果実は、明らかな柄を伸ばしています。ヒゴクサでした。
スゲの仲間は、果実を確認しなければいけないことをあらためて痛感しました。

エナシヒゴクサは、予期せぬ場所で見ることができました。なるほど、柄はほとんど見られません。果胞は、図鑑等に記されているように、ヒゴクサは嘴が長く、エナシヒゴクサは嘴が短いです。
その後、高尾でもみつけました。同日に、ヒメシラスゲもみつかりました。両者はよく似ていますが、ヒメシラスゲは小穂が茎頂に集まります。

−同じ科の植物−

 2021.5.24 神奈川県川崎市    2021.6.1 東京都高尾
 
 2021.6.1 東京都高尾    2021.6.1 東京都高尾
   もっとこの花を見る → Ptoto Gallery