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別名ホナガアオゲイトウ 北アメリカ原産の帰化植物。道端、畑、荒地、河川敷などに生える1年草で、高さは30〜100センチ。茎は直立しあまり分枝せず、無毛かややまばらに縮毛がある。葉は互生し、菱状形卵形で、長い柄があり、先は鋭頭〜鈍頭で、ほぼ無毛。花は茎頂および葉腋に付き、茎頂の花序は円柱状で、長さ3〜14センチ、基部は分枝しないか少数の短枝を出す。葉腋の花序は円柱状か頭状で短い。花被片は3〜5個、中央に緑の線が入る。果実は花被片とほぼ同長。花期は7〜10月。
〜徒然想〜
栃木県で見たヒユ科は花穂部分が細長く、背丈も1.5メートルほどありました。ホソアオゲイトウです。
ならば、よく似たアオゲイトウも探してみようと、東京多摩川の河川敷に出かけてみました。たぶん、流れに近い草地だろうと、怪しい川辺に降りてみます。
一発で当たりです。ホソアオゲイトウよりずっと背丈が低く、60センチほどです、花穂は10センチ余りで、葉腋からも多くの花穂を横に伸ばしています。
ホソアオゲイトウに比べ、花穂の横に広がる形態のほかに、花被片がさじ形で長く、小苞が花被片より1.5〜3倍長い違いがあります。
「神奈川県植物誌2018」では、アオゲイトウはホナガアオゲイトウとの区別に自信がない場合は、花被片の上部が幅広いさじ形で、胞果よりも著しく長いことを確認できれば確実である、とあります。
花被片はさじ形のように見えましたが、果実との長さが明確でなかったので、翌年同じ株を確認に出かけました。すると、すでに黒い果実ができ、花被片は果実とほぼ同長であることが確認できました。
従って、当初アオゲイトウと同定していましたが、イガホビユ(ホナガアオゲイトウ)に修正いたします。
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