オニウシノケグサ

イネ科 ヒロハウシノケグサ属

2025.5.23 東京都狛江市   2025.5.23 東京都狛江市


ヨーロッパ〜西アジア原産の帰化植物。道端、荒地、土手などに生える多年草で、高さは40〜160センチ。稈は直立し、葉は線形、平坦でやや内巻きし、上面と縁はざらつく。葉耳が発達し、縁に短毛がある。葉鞘は平滑で無毛。葉舌は短い。
花序は長さ10〜30センチの円錐花序となり、各節から長短の差のある枝を2〜3個出す。小穂は長さ10〜18ミリ、時に汚紫色を帯び、普通3〜6個の小花がある。第2苞穎は第1苞穎少し大きく4〜7ミリ、護穎は5〜7ミリで1〜4ミリの芒が付く。花期は5〜8月。

〜徒然想〜

多摩川土手にはネズミムギが群生し、それに負けずに本種がよく見られます。背丈があり風によく揺れるので、撮りにくい植物です。
本種とヒロハノウシノケグサはほとんど区別がつかないほどよく似ています。
本種とは葉耳に毛がないことや護頴に芒がないことが違いとされていますが、交雑が進み中間型も多く、一層区別が難しくなっています。
本項では、前記の違いを観察し、両者を分けて収載していますが、素人判断の域を出ません。

−同じ科の植物−

 2025.5.5 神奈川県川崎市    2025.5.23 東京都狛江市
 
 2025.5.5 神奈川県川崎市
葉舌はごく短いです
   2025.5.5 神奈川県川崎市
葉耳が発達し、毛が見られます
 2025.5.5 神奈川県川崎市    2025.5.5 神奈川県川崎市
 
 2025.5.5 神奈川県川崎市    2025.5.5 神奈川県川崎市
 小穂は長さ11ミリほどで、芒があります  第1包頴は3ミリほど、第2包頴は4.5ミリほどでした