ベニカタバミ

カタバミ科 カタバミ属

 
2020.4.25 東京都狛江市   2017.4.15 東京都狛江市


南アメリカ原産の帰化植物。葉は3小葉からなり、小葉は頂部がへこんだ心形、表面は濃緑色で、やや光沢がある。長い花茎の先に濃紅紫色の5弁花を数個付ける。花は直径2〜4センチで、雄しべは10個で黄色。花期は4〜6月。

〜徒然想〜

収載済みのイモカタバミについて、写真はベニカタバミではないかとの指摘をいただき、春を待って両者を撮影し、比較検討してみました。ご指摘ありがとうございます。
ネットで調べると、同じ点と違いは以下のとおりです。( )内は観察した私見。
なお、花と葉の大きさを比べるため、花を花茎から外し葉の上に乗せた画像があります。表紙の画像も同じです。

花色/ほぼ同じ、葯は黄色。(ベニカタバミの方がやや濃い。)
花の形/ベニカタバミはやや丸みを帯びる。イモカタバミはやや細長い。(個体によって区別がつかない。丸みのある花を持つイモカタバミもある。)
花の大きさ/ベニカタバミの方が1〜2まわり大きい。(ベニカタバミはイモカタバミと同じほどのものから、明らかに大きく4センチほどもあるものが見られた。)
萼/ベニカタバミは赤みを帯びる。イモカタバミは白色〜淡緑色。

葉の形/ベニカタバミは切れ込みの浅い心形。イモカタバミは切れ込みがより深い心形。
葉の大きさ/ベニカタバミは花弁より小さい。イモカタバミは花弁と同じ〜倍以上に大きい。(葉の大きさは個体によって様々。特にイモカタバミは花弁より小さいものから、顕著に大きいものまである。)
葉の光沢/ベニカタバミはある。イモカタバミはない。(ベニカタバミには光沢のないものもあった。)

葉柄/ベニカタバミは葉が地に接するぐらい短い。イモカタバミは長い。(ベニカタバミも長いものがある。)

−同じ科の植物−

     
ベニカタバミ イモカタバミ
 
 花を葉の上に乗せた 直径4センチほど    花を葉の上に乗せた 直径2センチほど
2020.4.25 東京都狛江市     2020.4.25 東京都狛江市
 
は赤色 葉は大きめ   萼は淡緑色
 2020.4.25 東京都狛江市     2020.4.25 東京都狛江市