フジアカショウマ

ユキノシタ科 チダケサシ属

 
2016.7.7 富士山   2016.7.7 富士山
萼裂片の先は赤くなります


山地の草原、岩場、林下などに生える多年草で、高さは20〜30センチ。アカショウマの変種で全体に小型。茎は赤紫色を帯び、葉は2〜3回3出複葉、緑色で光沢があり、小葉の縁には重鋸歯がある。花序は総状に付き、花弁は白色で線状さじ形、アカショウマより短く、長さ2〜2.8ミリ。萼裂片は緑白色で、先端がやや赤みを帯びる。花期は6〜7月。神奈川県、山梨県、静岡県に分布する。

〜徒然想〜

アカショウマと思いストック画像としていましたが、改めて調べてみると本種の特徴を有していると思われました。
背丈は低く、茎も葉軸も赤く、葉には光沢がありました。花柱先端や萼裂片の先端は赤味を帯びているのが、本種とした理由です。
対し、アカショウマは、花序の最下部の側枝が分枝し、葉は光沢がなく、先が尾状に尖ります。

フォッサマグナ要素の植物の一つで、箱根に多いとされていますが、本画像は富士山の岩場法面で撮影しました。

−同じ科の植物−

 2016.7.7 富士山
2回3出複葉、光沢がある
   2016.7.7 富士山