フトイ

カヤツリグサ科 ホタルイ属

 
2019.7.6 栃木県   2021.5.24 栃木県

平地〜山地の池、湖沼、川岸などの浅水中に生える多年草で、高さは0
.5〜2.5メートル。地下に横走する匍匐根茎があり、節から茎を直立して群生する。茎は白緑色、円柱形で、直径2〜10ミリ、内部は発泡スチロール状で中実、平滑で基部から上には節がない。
花序は側生してやや下垂し、数本の花序枝を持ち、端に
13個の小穂が付く。苞は茎に続き、円柱形〜扁平で、長さ1〜9センチ、普通花序より短い。小穂は狭卵形、開花時は淡黄緑色だが、熟すと赤褐色を帯び、長さ5〜10ミリ。鱗片は薄膜質で広倒卵形、縁と上部に毛がある。痩果は長さ1.8〜2.4ミリ、倒卵形、灰黒褐色で平滑、光沢があり、横断面は扁レンズ形。刺針状花被片は46個、下向きにざらつく。柱頭はほとんどが2岐する。果()期は7〜10月。日本全土に分布する。

〜徒然想〜

似ているサンカクイよりも、よく見かけます。図鑑では2
.5メートルにもなるとのことですが、見かけるものは1メートル前後です。
花序は、苞が短く、頂生しているように見えることが多いです。小穂はサンカクイよりも多く付けるようです。
なお、似た花にオオフトイがあります。草体の高さ、茎の太さなどの外見では区別が付けられません。柱頭の分岐、葯や痩果の長さなどで調査がされているようですので、「西宮の湿性・水生植物」を参照いただければと思います。

−同じ科の植物−

 2021.7.17 栃木県   2021.7.17 栃木県  
 
 2021.7.17 栃木県    2021.7.17 栃木県
 
 果実期には茎の中は痩せていた 2021.7.17 栃木県    2021.7.17 栃木県
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