カヤツリグサ

カヤツリグサ科 カヤツリグサ属

 
2021.8.14 東京都調布市   2021.8.14 東京都調布市


やや湿った道端、畑、湿地、荒れ地などに生える1年草で、高さは20〜60センチ。葉は根元に1〜3個付き、線形。
花序は茎の先に散形で複生し、5〜10個の花序枝出す。花序の苞葉は4〜6個、3〜4個は花序より長い。花序の枝や小穂の軸には翼がある。小穂は線形で開出し、帯黄色〜黄褐色、長さ7〜12ミリ、10〜20個の小花が2列に並んで付く。鱗片は広倒卵形、長さ1.5ミリほど、円頭で緑色の中肋は長く突出し、先端は短い芒となる。果実は3稜のある倒卵形、長さ1.3ミリほどで、鱗片よりやや短い。花 ()期は7〜10月。本州〜九州に分布する。

〜徒然想〜

よく見かけていたカヤツリグサ科ですが、いつでも見られると思うと、後回しになってしまいます。コロナを機会に、出かけられない分、この花を観察し、調べてみることにしました。
カヤツリグサ科の名をそのまま引き継いでカヤツリグサとしていますが、漢字で書くと蚊帳吊草となります。今時、蚊帳は死語になりつつありますが、茎の両端をつまんで引き裂くと、真ん中あたりに四角形ができ、これを蚊帳を吊った形に見立てているとのことです。若い方には分からないことと思います。
コゴメガヤツリと似ていますが、花序や小穂の軸に翼があることで区別できます。

−同じ科の植物−

 2021.9.21 東京都調布市    2021.9.21 東京都調布市
 
 2021.9.21 東京都調布市   2021.9.21 東京都調布市  
 
 2021.9.21 東京都調布市   2021.9.21 東京都調布市