カゼクサ

イネ科 スズメガヤ属

 
2023.10.1 東京都狛江市   2023.10.1 東京都狛江市


道端、堤防、河川敷などにふつうに生える多年草で、高さは30〜80センチ。よく群生し、稈は直立する。葉は線形、乾くと内側に巻き、葉鞘の縁には白い毛がある。表面は粉白色、裏面は濃緑色であるが、表裏が反転する。
花序は長さ20〜40センチの円錐花序になり、分枝して多数の小穂を疎らに付ける。花柄には腺がある。小穂は長楕円形で紫色を帯び、長さ6〜10ミリ、小花は5〜10個。花期は8〜10月。本州〜九州に分布する。

〜徒然想〜

カゼクサの名はよく知っていましたが、似たものが多く、どれがカゼクサなのか分からなかった時期があります。
これがカゼクサか、と思ったのは、特徴的な葉鞘の毛を確認したからです。鞘口に開出するように直毛が生えています。花柄に腺があるのも特徴です。
分かると、カゼクサの名がふさわしいと思えるようになりました。小穂の柄が長く、チラチラと秋の風によく揺れます。

この仲間を調べていくと、似たものにニワホコリ、スズメガヤなどがあり、微妙な違いがあります。

−同じ科の植物−

2023.10.1 東京都狛江市    2023.10.1 東京都狛江市 
 
 2023.10.1 東京都狛江市    2023.10.1 東京都狛江市
 
 2024.9.24 神奈川県川崎市
小穂は紫色を帯びます
   2024.9.24 神奈川県川崎市
花柄には腺があります
 
 2024.9.24 神奈川県川崎市
葉は乾くと内側に巻きます
  2024.9.24 神奈川県川崎市
花柄の分岐点には目立つ毛がありません
 
 
 2024.9.23 神奈川県川崎市    2024.9.23 神奈川県川崎市