コセンダングサ

キク科 センダングサ属

 
2021.10.25 東京都調布市   2021.11.16 東京都調布市

熱帯アメリカ原産の帰化植物。荒地、川原、道端などにふつうに生える1年草で、高さは50〜110センチ。茎は直立し、短毛が多い。葉は下部は対生、上部は互生し、1回羽状に3〜5裂し、両面にまばらに毛があり、縁には鈍鋸歯があり、頂小葉の先端は細く尖る。
頭花は枝先に付き、幅の広い筒状、舌状花はないか時に黄色の短い舌状花があり、筒状花は両性で黄色。総苞片はへら形、外片は7〜8個。
痩果は長さ416ミリで、やや扁平で4稜形、黒色、先端に24個(まれに6個)の芒(刺)がある。花期は9〜11月。

〜徒然想〜

本種の仲間にはコシロノセンダングサ、アイノコセンダングサ、オオバナノセンダングサなどがあり、見分けが難しい仲間です。「帰化&外来植物950種」(森昭彦著 秀和システム社)やネット情報を参考に、少しまとめてみました。
コセンダングサ:頭花は前記のとおり。
コシロノセンダングサ:頭花は5〜7個の小さな白い花弁(舌状花)と黄色の筒状花がある。コセンダングサの変種の位置づけとなっている。
アイノコセンダングサ:頭花の外側に白い筒状の花がある。コセンダングサとコシロノセンダングサの雑種とされている。
オオバナノセンダングサ
頭花には白色の大きな舌状花が付き、直径が3センチほどになる。

しかしながら、これらの分類は難しく、
コセンダングサ、アイノコセンダングサ、コシロノセンダングサの3つを区別しない見解があります。
また、
コシロノセンダングサとオオバナノセンダングサを区別せず、両者を含めてシロノセンダングサ(シロバナノセンダングサ)という見解があります。
さらに、これら全てをコセンダングサに含める見解があります。

観察した
多摩川河川敷では、コセンダングサ、アイノコセンダングサ、コシロノセンダングサは混在し、それぞれの中間タイプも多く見られ、やはり見分けが難しいと感じました。

−同じ科の植物−


     
 2021.11.16 東京都調布市    2021.11.16 東京都調布市
 
2021.11.16 東京都調布市      2021.11.16 東京都調布市
コシロノセンダングサ     
 
 2021.10.25 東京都調布市   2021.11.16 東京都調布市  
 
 2021.11.16 東京都調布市   白い筒状花がある  2021.10.24 東京都調布市
 アイノコセンダングサ    
 
 2021.11.16 東京都調布市    2021.11.16 東京都調布市
 
 2021.10.16 東京都調布市    2021.11.16 東京都調布市
オオバナノセンダングサ     
 
 2007.3.17 沖縄県    2007.3.17 沖縄県