クヌギ

ブナ科 コナラ属

 
2025.4.12 東京都狛江市   2025.4.12 東京都狛江市


丘陵
山地の日当たりのいい場所などに生える落葉高木で、高さは15メートルほどになる。樹皮は灰褐色で、不規則に深く割れる。葉は互生し、長楕円状披針形、先は鋭尖頭(稀に鈍形)、縁には波状の鋸歯があり、鋸歯の先は長さ2〜3の芒となる。
花は雌雄同株、雄花序は葉の展開前に新枝の下部から垂れ下がり、長さ10センチほど。雄花は杯形で、直径2.5ミリ、雄しべは3〜6個、花被の外に飛び出る。雌花は新枝の中部から先に1〜3個付く。花柱は3個。果実(堅果)は球形、直径2〜2.3センチ、翌年の秋に熟す。花期は4〜5月。岩手・山形県以南〜沖縄県に分布する。

〜徒然想〜

名はよく知られ、里山の雑木林を構成する樹木の1つです。
ある日、多摩川の河川敷を花散歩していると、長く垂れ下がる花序をみつけました。覚えのある果実が残っていて、本種ではないか予測し、後日展開した葉を確認し、確信しました。
それにしても、どちらかというと山地に生えると思っていた本種が河川敷にも生えるとは、意外でした。しかも、15メートルを超える大木で、枝を幅広く広げています。ずっと以前に果実が流れてきたのか、植えられたのか、定かではありません。

花の時期としては、少し早かったようです。雄花はまだ十分開花していませんし、雌花は新枝の上方葉腋に付くようですが、撮れていないです。宿題です。

−同じ科の植物−

2025.4.12 東京都狛江市
2025.4.12 東京都狛江市    2025.4.12 東京都狛江市 
 
 2025.4.12 東京都狛江市
前年の実が残っていました
   2025.4.12 東京都狛江市
樹皮は不規則に割れ目が入り、ごつごつしています
 
 2025.5.3 東京都狛江市    2025.5.3 東京都狛江市
 葉の縁は側脈が伸びるように芒となります  
 
 2025.4.12 東京都狛江市    2025.4.12 東京都狛江市
クヌギは虫こぶ(ゴール)ができやすい樹木のようてす