クロテンツキ

カヤツリグサ科 テンツキ属

 
2021.7.17 栃木県   2021.7.17 栃木県


低地の湿地や河畔などに生える1年草又は多年草で、高さは10〜50センチ。茎は叢生し、無毛で基部に葉身のない鞘がある。葉は背腹に扁平。
小穂は短く4ミリほど、卵形でやや暗褐色を帯びる。苞葉は花序より短い。鱗片は中肋が緑色で縁は褐色、鈍頭。果実は長さ0.7ミリほど、倒卵形で格子紋がある。柱頭は2岐する。花 ()期は7〜10月。関東地方・佐渡以西〜沖縄
県に分布する。

〜徒然想〜

観察会での撮影です。水中から15センチほど茎を伸ばしていました。皆さんは見慣れているせいか、あまり気にも留めずに歩を進めます。簡単な撮影と1つだけ採取して、後に続きます。
後日、同地域でクロテンツキが多く生えているのをみつけ、勇んで撮影したものの、どうもこちらはテンツキだったようです。調べて分かってくれば見分けは難しくないのですが、現場では気付きませんでした。
クロテンツキは、全体が無毛で、
小穂の長さは4ミリほど、苞葉は花序より短いです。対し、テンツキは花序周りには毛が目立ち、苞葉は長く毛が見られます。小穂は8ミリほどありました。

近場でも環境が整えば、日の花が見られることを知りました。残された畑地の一方には小川が流れ、湿った草地が続いています。


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