クルマバザクロソウ

ザクロソウ科 ザクロソウ属
  APG分類ではクルマバザクロソウ属
 
2025.9.25 栃木県   2025.9.25 栃木県
花は葉腋に束生します


熱帯アメリカ原産の帰化植物。畑、道端、砂地などに生える1年草で、高さは10〜35センチ。茎はよく分枝し、地面に匍匐または斜上して広がる。葉は4〜7個が偽輪生(輪生に見える互生)し、葉身は倒披針形〜線形、先は尖り、1脈があり、全縁。
花は葉腋に数個ずつ束生し、花弁はなく花弁状の白い萼が5個あり、直径3ミリほど、円頭で3脈がある。果実は刮ハで卵状楕円形、種子は円腎形、褐色で光沢がある。花期は7〜10月。

〜徒然想〜

撮影地では在来種のザクロソウかなと思い撮ったものも、どうやらすべて帰化種のクルマバザクロソウのようです。
両者は花の付き方が異なり、前者は茎頂や葉腋にまばらな集散状に付くのに対し、本種では葉腋に束生して付きます。集散状かなと思ったものも本種の一形態と判断しました。
茎の稜の有無も見分けのポイントで、画像には稜と思われる茎がありましたが、ザクロソウの稜はもっと明瞭なようです。

−同じ科の植物−

2025.9.25 栃木県
下部の葉は倒披針形が顕著でした
 
  2025.9.25 栃木県
花弁(萼片)は5枚、3脈があります
雄しべは3個。花柱は3裂していました
 
 
 2025.9.25 栃木県
果実は卵状楕円形 茎に稜があるものもありました
  2025.9.25 栃木県
葉腋から花柄を出し花を集散状に付けているように
見えるものもありました 分枝の過程と思われます