ミゾイチゴツナギ

イネ科 イチゴツナギ属

 
2023.5.3 東京都八王子市   2023.5.3 東京都八王子市


平地〜丘陵の道端、草地などの半日陰地などに生える1年草で、高さは30〜80センチ。全体に軟弱で、直立せず、花序が垂れる。葉は線形、先は次第に細く尖って垂れる。葉舌は長さ1〜2ミリで、先がギザギザになる。
花序の枝は普通2個で、少しざらつく。花序は長さ10〜20センチの長楕円形、淡緑色〜緑白色の小穂を付ける。小穂は卵形、長さ3〜5ミリ、2〜5個の小花からなる。小花の護頴には毛が多い。花期は4〜5月。日本全土に分布する。

〜徒然想〜

近くの公園脇の木陰などで弱々しく生えている草ですが、名前が分かりません。ある日、植物多様性センターの植物園でこの名をみつけ、これだ!と思いました。翌年は、この花も撮影候補に加えます。
家の近くの広場では、犬の散歩で寄り集まった人々の談義が盛り上がっています。その傍らの木陰に屈みこみ、何かを撮っている者には目もくれません。
この花の特徴は、弱弱しく花序が垂れること、花序の枝が各節から2本出て、微細な棘がありざらつくこと、包頴や護頴に毛が多いこと、葉舌が短く先端がギザギザであることなどです。これらを確認し、本種と同定しました。
ただ、稈の基部が膨れるタマミゾイチゴツナギがあることを知りましたが、確認していません。

−同じ科の植物−

 2022.5.12 東京都調布市   2023.4.27 東京都狛江市 
 
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 2023.4.27 東京都狛江市   2023.4.27 東京都狛江市
枝には棘がある