沼、水田などに生える1年草で、高さは20〜40センチ。葉は心形で、質は厚く深緑色で光沢があり、根出葉には10〜20センチの長い柄がある。
花序は葉より高く伸び、茎頂に多数の花を総状花序に付ける。花は直径1.5〜3センチ、花弁は青紫色で6個、楕円形、雄しべは6個、うち1個は長く花糸にかぎ状の突起がある。花期は9〜10月。北海道〜九州に分布する。
〜徒然想〜
名は知っていたものの、なかなか自生種に出逢えなかった花です。水田雑草でしたが、今では環境省レッドリストで絶滅危惧U類に指定されるほど激減してしまいました。
コロナの緊急事態宣言が解除され、この花が見られるかもしれないと、勇んで出かけました。しかし、みつけたものの思いのほか遠く、望遠レンズを用意しなかったことを悔やみます。
がっかりしていると、何と池の縁に隠れるように花を開いている株をみつけました。
期待していたとおり、澄んだ青紫色がきれいです。
この花の特徴の一つは、花後は花茎が曲がり水面に垂れます。果実を水中に落とすのでしょう。画像でその様子が確認できると思います。
翌年は大群生が見られました。水辺の奥の方まで青い花が続いています。残念ながら、他の水草が邪魔をして、群生の様子が上手く撮れませんでした。
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