ノミノツヅリ

ナデシコ科 ノミノツヅリ属

    
2017.3.18 東京都府中市   2017.3.18 東京都府中市


ユーラシア原産の史前帰化植物。野の道端、荒地、畑などに生える2年草で、高さは10〜25センチ。茎は細く根元からよく分枝し、全体に短毛がある。葉は柄がなく、広卵形〜長卵形で先は鋭形、両面に毛がある。
花は葉腋に1個ずつ付き、白色の5弁花で直径5ミリほど。花弁は萼片より短い。果実(刮ハ)は卵形で長さ3ミリほど、6裂する。花期は3〜5月。日本全土に分布する。


〜徒然想〜

名前はよく知られているものの、似たものが多いため、区別にはなかなか難しい植物だと思っています。
多摩川河川敷でこの小さな花をみて、直ぐには本種であると気付きませんでした。コハコベや他のナデシコ科の花を候補に挙げ、それらを消去し、”あっ!これがノミノツヅリか!”と思った具合です。ノミノツヅリ、ハコベ、コハコベ、ノミノフスマ・・・、これらを一目で区別できる目を持ちたいものです。
なお、最近茎、葉、蕚に腺毛が生える変種ネバリノノミノツヅリが分布を広げているようです。本画像のものは腺毛は見られせんでした。

−同じ科の植物−

 2009.5.23 東京都狛江市    2017.3.18 東京都府中市
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