ヌルデ

ウルシ科 ヌルデ属

 
2022.9.10 東京都八王子市   2022.9.10 東京都八王子市


平地から低山地の林縁などに生える落葉小高木で、高さは5~10メートル。葉は互生し、奇数羽状複葉で、葉軸に翼がある。小葉は36対、長楕円形又は卵状長楕円形で、先は鋭く尖り、縁には粗い鈍鋸歯がある。裏面は軟毛が密生し黄白色。
雌雄別株。白色の小さな花を円錐花序に多数付ける。雄花の花弁はそり返り、5本の雄しべは花から突き出る。雌花の花弁はそり返らない。果実は核果で、直径4ミリほどの
偏球形で、秋に黄赤色に熟す。花期は8~9月。日本全土に分布する。

~徒然想~

見上げる高さに多くの花を付けていました。陽射しが強く、いい写真にはならないでしょうが、撮影はしておきます。花序は大きいものの、花は小さく、色合いもきれいとは言えません。撮影後、拡大して見ると、まだ開花していないようです。
気に止まったのは葉軸の翼で、明らかにそれと分かる特徴があります。これならば、調べれば名はすぐ分かるでしょう。名前はヌルデでした。
ウルシ科の植物であることは翼で納得できます。実を見る機会がありましたが、褐色系で、きれいではありませんでした。

多摩川河川敷でもよく見られることが分かりました。2~3メートルほどの低木です。雄花、雌花、果実が観察でき、画像を一部差し換えました。

-同じ科の植物-

 2025.9.22 神奈川県川崎市    2025.9.22 神奈川県川崎市
雄花 花弁は倒卵形~長円形、長さ2ミリほど 花糸は長さ2ミリほどで、花から突き出ます  
 
 2025.10.3 神奈川県川崎市   2025.10.3 神奈川県川崎市 
雌花 花弁は楕円状卵形、長さ1.6ミリほど 子房は卵形、花柱は3本で柱頭は頭状です  
 
 2025.10.3 神奈川県川崎市    2025.10.3 神奈川県川崎市
果実 核果は扁球形でやや扁平、直径4~5ミリ、熟すと黄色~赤色になります  
 
 2025.10.3 神奈川県川崎市    2025.10.3 神奈川県川崎市
葉は奇数羽状複葉で、葉軸に翼が有ります 無いものもありました 
小葉は3~6対で、長楕円形~卵状長楕円形です