セトガヤ

イネ科 スズメノテッポウ属

 
2023.4.5 神奈川県川崎市   2023.4.5 神奈川県川崎市


休耕田、やや湿った草地などに生える多年草で、高さは20〜60センチ。全体に白緑色で柔らかい。葉は線形。
花序は長さ3〜6センチ、幅5〜8ミリの円柱形で、密に小穂を付ける。小穂は狭長卵形、長さ5〜6ミリ、黄緑色でやや光沢があり、扁平で1個の小花がある。小花の外花頴の先には芒があり、小穂の外に突き出て、長さ1〜1.2センチ。葯は白色で、花粉を飛ばしても変色しない。花期は4〜5月。関東地方以西〜九州に分布する。

〜徒然想〜

東京近郊の丘陵脇には、谷地田がいくつも点在しています。この年の春は、少し足をのばして谷地田を歩くことにしました。
昔懐かしい田園風景です。黄色いジシバリや白い花たちが、様々に咲いています。
休耕田をのぞいてみると、スズメノテッポウやセトガヤが林立しています。
両者はよく似ています。スズメノテッポウは葯が花粉を飛ばした後は橙黄色に変わるのに対し、本種は白いままです。その他の違いは、本種の方は小穂がやや大きく、芒が5〜7ミリほど突き出して目立つことなどです。

−同じ科の植物−

2023.4.5 神奈川県川崎市
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スズメノテッポウ
   2023.4.5 神奈川県川崎市
セトガヤ