タチスズメノヒエ

イネ科 スズメノヒエ属

 
2024.10.3 千葉県   2024.10.3 千葉県


南アメリカ原産の帰化植物。道端、荒地、畑などに生える多年草で、高さは70〜150センチ。葉は線形で、縁はざらつき、両面とも無毛か、時に裏面のみ疎らに毛がある。基部の葉鞘はしばしば赤紫色を帯び、開出毛があり、上部の葉鞘は口部を除き無毛。葉舌は高さ2〜4ミリ。
花序は10〜20個の総を直立〜斜上する。総は長さ4〜10センチ、総の基部には白色の長毛があり、軸の片側に2〜3列に並んで小穂をつける。小穂は卵形で短い柄があり、長さ2.5ミリほど。第1包類はなく、第2包類は小穂と同長、縁には白色の長毛が密生する。柱頭は黒紫色、葯は淡黄色。花期は6〜11月。関東地方以西〜沖縄に分布する。

〜徒然想〜

千葉県で車を走らせていると、道端の荒地に背丈の高いイネ科が群生しているのが目に入りました。車を停めると、図鑑で気になっていたタチスズメノヒエであることが、すぐに分かりました。
“おー、これこれ!“ という想いです。
シマスズメノヒエは、関東では道端、河川敷などでごく普通に見られますが、本種はそれほどではないように思えます。
シマスズメノヒエとは背丈が大きく異なり、ときに2メートルほどにもなります。総の数も多く、10〜20個ほど付きます。小穂は3脈があり、縁に白色の長毛があります。

−同じ科の植物−

2024.10.3 千葉県 2024.10.3 千葉県
 
 2024.10.3 千葉県    2024.10.3 千葉県
葉鞘の基部には長い毛が見られます  
 
 2024.10.3 千葉県
総の数は多いです
  2024.10.3 千葉県
花序は長さ20センチほどでした
 
 
 2024.10.3 千葉県
花序の基部にも長毛があります
  2024.10.3 千葉県
小穂は3脈があり、縁に絹糸状の長毛が密生します