タコノアシ

ユキノシタ科 タコノアシ属
 APG分類ではタコノアシ科

 
2019.7.6 栃木県   2019.7.6 栃木県


湿地、沼、休耕田などに生える多年草で、高さは30〜80センチ。地上茎は直立し、無毛で赤みを帯びることが多い。葉は互生し、葉柄はほとんどなく、狭披針形〜披針形、両端は長い鋭尖形、縁には細かい鋸歯がある。
花序は始め先端が渦巻き状になっているが、やがて真っ直ぐ伸びて斜上し、長さ4〜12センチの花序になる。花は直径5ミリほどで、普通花弁がなく、全体は黄緑色。果実は刮ハで直径6ミリほど。花期は8〜10月。本州〜九州に分布する。

〜徒然想〜

湿地に生える植物で、開発等の環境の変化で数を減らしているようです。しかし、この広大な湿原は、多くの方の努力で環境が保全され、各所でこの植物が見られました。
時期を変えて訪れた結果、咲き出す頃から秋に色付く頃まで、変化する様子がよく分かりました。
タコノアシという名とゆで蛸のように赤く染まる姿は、言い得て妙、面白い植物です。

−同じ科の植物−

2019.7.6 栃木県 2019.9.7 栃木県
2019.7.6 栃木県 2019.9.7 栃木県