エゾサネラン

ラン科 サカネラン属

 
2006.7.8 長野県八ヶ岳   2006.7.8 長野県八ヶ岳


サカネランの母種。山地の落葉樹林帯に生える腐生植物で、葉緑素を持たない。高さは20〜60センチ。茎は太く、多肉質。全体無毛で、数個の筒状で膜質の鞘状葉を互生する。
花は茎頂に総状に多数密生し、汚白色。サカネランとは、茎や花柄子房に毛が生えていないことが異なる。花期は5〜6月。北海道〜本州中北部に分布する。

〜徒然想〜

八ヶ岳の山の案内人に先導されて深山に入ります。もう一度同じ道を歩けといわれても、とても自信がありません。
ひっそりと静まりかえった湿った草地に、不意にこの花が現れました。初めてみる不思議な花に、しばし呆然です。こんな植物があるのだろうか。
確かによく見ると唇形の花が多数付いていました。ああ、花なんだと、感嘆しきり。高さ20センチほどで、7センチほどの個体も傍らにありました。

−同じ科の植物−


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