オノエイタドリ(フジイタドリ)

タデ科 タデ属

亜高山〜高山帯の礫地に生える多年草で、高さは30〜50センチ。イタドリの高山型で、全体に小さい。
雌雄異株で、花序は円錐形。花は白色又は淡紅色。花期は6〜9月。本州中部地方以北〜北海道に分布する。
現在はイタドリのsynonymとされている。

〜徒然想〜

富士山でよく見られることから、別名フジイタドリと呼ばれています。
8月、富士山5合目付近にあたる御中道は、苔生す森や乾いた礫地が連なり、絶好の花観察地になっています。
礫地には本種やメイゲツソウオヤマソバなどが株立ちしてあちこちに見られ、どうしてこんな乾いた地に植物が元気なのか、植物たちのたくましさを感じます。
根を深く地中に伸ばし、少ない栄養を取り、強い風から身を守る術を心得ているからだとされています。
波打つ風裏に、縞状に植物が生えるのも富士山の植生の特徴です。

-同じ科の植物-

2007.8.15 富士山
2007.8.15 富士山 2015.8.8 富士山
2015.8.8 富士山
     
   2015.8.8 富士山