フクオウソウ

キク科 フクオウソウ属

山地の林内に生える多年草で、高さは35〜100センチ。全体に開出する腺毛が多い。根出葉は円心形で3〜7裂し、葉柄はやや長く、翼がある。
頭花は円錐花序に横又は下向きに咲き、紫白色で直径1センチほど。長い雄シベが目立つ。花期は8〜10月。本州〜九州に分布する。
和名は最初の発見地三重県の福王山に因む。

〜徒然想〜

今まで見たこともない花の形です。剛毛が生える萼、刀の鍔のような花弁、長く突き出た花糸から、短剣を連想してしまいました。
茎は細く、道は暗い。わずかな風でもゆらりと揺れるので、慎重に撮影です。
登山者が歩く風にも揺れます。収まりを待って、再び撮影です。

別の場所では違う姿に出逢います。こちらは茎は直立し、葉は根生し、基部はややくさび形、はっきりとした翼が付いています。
花は同じなので同じフクオウソウと思うのですが、先のものは基部が深く切れ込んでいます。成長とともに変わっていくのでしょうか。

−同じ科の植物−
2008.10.12 東京都奥多摩
2008.10.12 東京都奥多摩(画像にポインターをおいて下さい)
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