ハマゴウ

クマツヅラ科 ハマゴウ属 
   APG分類ではシソ科


 
2006.10.21 神奈川県三浦半島   2006.10.21 神奈川県三浦半島


海岸の砂浜などに生える落葉小低木で、高さは30〜70センチ。茎は砂中を這い、枝は先が立ち上がる。葉は対生し、広卵形〜楕円形で、先は円形〜鈍形、基部はくさび形、全縁。両面に微毛が密生し、表面は灰緑色、裏面は灰白色。
花は枝先に長さ4〜6センチの円錐花序となって多数付く。花冠は淡青紫色で漏斗状、長さ1.2〜1.6センチ、やや唇形で5裂し、下側の裂片の1個が大きい。雄しべは4個、花柱とともにやや花の外に出る。柱頭は2裂する。花期は7〜10月。本州〜沖縄県に分布する。

〜徒然想〜

砂が舞い上がるほどの強い風に大きく振られながらも、しっかりと根付いていました。思わず、高山の厳しい世界で生き残る植物たちのたくましさと重ね合わせてしまいました。可憐な中にも強かさをもつ植物たちの一端をみる想いでした。
本来は砂浜を紫に染めるほどに群生しますが、盛期を過ぎて、花は残り少ないです。草本にみえるような可憐な姿に出逢うこともありますが、落葉低木です。
本州から沖縄の海岸の砂地にふつうに群生します。

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2006.10.21 神奈川県三浦半島