ホオノキ モクレン科

高尾にもこんなに静かな場所があるのかと、まるで自分だけの場所を見つけたようなうれしい気持ちで、ゆっくりと歩を進める。
しかし、次第に道は暗くなり、何処に続くのか不安にもなってくる。そんな中で見つけた一輪の花。ボーっと霞むように3メートルほどの高さの枝に鎮座していた。花の大きさは10センチほどでしたでしょうか。
名を知ったのは、しばらくしてからのこと。
山地に生える落葉高木で、30メートルほどにもなる。日本の樹木の中で葉や花が最も大きく、葉は昔から食物を盛るのに使われていた。「朴葉味噌」は飛騨地方の素朴な焼き味噌で、朴葉と味噌の香りが食欲をそそる。
花の命は短くて、開くとすぐに赤い雄しべが散り初めて、数日で花は消えていく。事実、翌週には花の跡形もなく、初めて出逢った幸運を喜ぶ。

2006.5.14 東京都裏高尾
2006.5.14 東京都裏高尾