カッコソウ

サクラソウ科 サクラソウ属

山地の林内に生える多年草で、花茎はやや太く、高さは10〜20センチ。葉柄や花茎に白い毛が密生し、葉は広円形で、表面にシワが多い。
花茎の先に5〜15個の花が1〜3段になって輪状に付く。花冠は高杯形で紅紫色、花喉部は濃赤褐色。花期は5月。群馬県鳴神山周辺の固有種。

〜徒然想〜

美しいが故に乱獲されて、自生のものは見られなくなったとされています。また一方で、最近、自生種を撮影した記録が報告されています。
鳴神山を訪れる当初は自生種を探す意気込みでいましたが、移植地で見事に開花しているカッコソウをみて、また、開花させた方々の労苦を想い、あえて自生種を探す意欲はなくなりました。

暗い林の中で咲く姿は、エゾオオサクラソウの群生地にも似た風情です。深山に奧入り、エゾオオサクラソウに遭遇したときは自生の姿に感動したものです。
カッコソウも鳴神のどこかで、今もひっそりと咲いているのでしょう。それを想うだけで十分です。

2015年、縁あって、ここのものは自生というカッコソウに出逢うことができました。全くの偶然です。ふと気になった谷あいに咲き始めていました。
盗掘されたが、復活したようです。うれしいことです。

−同じ科の植物−
2009.5.16 群馬県鳴神山
   2009.5.6 群馬県鳴神山
 
 2015.4.23 群馬県鳴神山    2015.4.23 群馬県鳴神山
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