海岸の岩場などに生える落葉低木で、高さは1〜3メートル。アキグミの海岸型変種。葉は互生し、卵円形〜広楕円形、先は円頭〜鋭頭、基部は広いくさび形で全縁。
花は葉腋に1〜6個束生し、萼筒は4稜のある細い円筒形で長さ6〜7ミリ、基部に向かって次第に細くなり、裂片は卵形〜三角形で鋭尖頭。果実(偽果)は球形〜楕円状球形で直径7〜8ミリ。11月に紅熟する。花期は4〜5月。関東地方南部、伊豆諸島に分布する。
〜徒然想〜
アキグミに比べ、葉が大きく丸みがあります。質は厚く、表面は銀白色の鱗状毛を密生し、裏面も銀白色の鱗状毛を密生して白く光沢があります。
伊豆の海岸ではこれらが顕著で、葉全体が白く見えるほどです。
千葉県では九十九里浜を遠くまで望める高台に生えていました。波が絶好なのか、多くのサーファーが繰り出しています。空と海は青く、くだける波がよく映えます。穏やかな気分での花観察です。
神奈川県ではカヤツリグサ科の植物を探しに数ヶ所の海岸を歩き、本種がそこかしこに満開状態でした。
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