別名 オオバグミ。
海岸近くに生える常緑低木で、枝はツル状にのびる。葉は互生し、葉身は広卵形、先は急に短く尖り、基部は円く、縁は波打ち、革質、表面は深緑色で光沢がある。初め銀色の鱗状毛があるが次第に落ち、裏面は銀白色の鱗状毛を密生し、淡黄褐色〜褐色の鱗状毛が散生する。
花は葉腋のごく短い枝の先に1〜3個垂れ下がって付き、花弁はなく萼筒は白色で広鐘形、長さ4〜5ミリ、基部は急にくびれ子房につながる。先は4裂し、裂片は萼筒とほぼ同長。萼筒の外面には銀白色の鱗片が密生し、淡赤褐色の鱗状毛が混じる。果実は長楕円形で、長さ1.5〜2センチ、春に紅熟する。花期は10〜11月。秋田県以南〜沖縄県に分布する。
〜徒然想〜
教えられなければ枯葉と思って見過ごしていたでしょう。大きな葉の奥にモサッと固まって斑点のある4弁花が咲いていました。色はやや黄色味がある白色ですが、第一印象は、ドライフラワーと表現した方が正確かもしれません。
花も葉も肉厚で、海辺の植物であることに納得しました。
トウグミをアップするにあたりグミの仲間を見直すと、本種が撮り直し候補になっていることに気付きました。改めて次年度の撮影スケジュールに加え、撮り忘れしないようにします。
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