サクラソウ

サクラソウ科 サクラソウ属

山麓や川岸の湿気の多いところに生える多年草で、花茎は高さ15〜40センチ。全体に白毛が生え、葉は長柄があり長卵形又は卵状楕円形で、縁に不揃いな2中の歯牙があり、表面にはしわがある。
花茎の先端に7〜20個の花を散形に付ける。萼は筒状で5裂し、花冠はふつう紅紫色で花喉部は白く、5深裂し、直径2〜3センチ、筒部は長さ1〜1.3センチ。花期は4〜5月。北海道〜本州、九州に分布する。

〜徒然想〜

自生のサクラソウは、傍らにせせらぎが流れる林の中に咲いていました。
林は木々に覆われ、しっとりと暗い。その奥の方に、径2、3メートルほどの群落で鎮座する姿は、人を寄せ付けない威厳のようなものがありました。

サクラソウといえば、園芸用に明るい庭などに植えられているものとイメージされていますが、本来はこのようなところに生えます。
そういえば、仲間のクリンソウも湿った、ときに水に浸かる暗い森で見かけることが多いです。

−同じ科の植物−
2007.5.26 長野県
 2007.5.26 長野県    2007.5.26 長野県
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