シマシュスラン

ラン科 シュスラン属

山地の常緑広葉樹林下に生える常緑の多年草で、茎はややほふくし、先は直立し、全長8〜20センチ。葉は3〜5葉を互生し、斜卵状〜狭卵形。
総状花序に頂生し、1〜5花をつける。花は赤色を帯びた緑褐色、唇弁が斜め上向きに立ち、側花弁は下方に反り返って咲くのが特徴。花期は7〜11月。九州(屋久島)〜沖縄県に分布する。
環境庁絶滅危惧IB類。近年は乱獲により急激に個体数が減少し、特に沖縄島では極めて希で、ほとんど見かけない。

〜徒然想〜

目印から歩いて10歩。前日探して下さった方の情報で、目を凝らして探します。
   “ありました! 開花しています。” 
すぐに喜びの声が挙がります。

おもむろに近づき〜すぐに飛んでいかないのが奥ゆかしい〜仲間の背越しに小さい花を覗き込みます。口をあんぐりと開けた、ちょっと滑稽な姿が第一印象でした。

そして、W婦人にそっと囁かれて、とっておきの場所に・・・・・・。
そこには、見事なロケーションで、シマシュスランが1株〜木の脇に陽を背に受けて立ち上がっていました。しかも、色は淡い黄緑色です。
極めて珍しい花色で、W婦人も8月に見つけてから開花を心待ちにしていた逸品です。思わず、森の妖精を想い浮かべてしまいました。

−同じ科の植物−
2008.10.19 沖縄県本島(画像にポインターをおいて下さい)
緑花品 2008.10.19 沖縄県本島
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