シモバシラ

シソ科 シモバシラ属

山地の木陰に生える多年草で、高さ40〜90センチ。全体に硬い姿で、木のようにみえる。葉は、柄があり長楕円形、長さ8〜20センチ。鋸歯があり、表面の脈状に細かい毛がある。
上部の葉脈から沢山の白い花をつけた花穂を出す。花穂は5〜12センチほど。一つの花冠は7ミリほどの唇形で、上唇は2裂、下唇は3裂する。雄しべと雌しべは、花冠から長く突き出す。花期は9〜10月。関東地方〜九州に分布する。

〜徒然想〜

初冬の頃、枯れ始めた茎の根元が霜柱のように氷付くことがあるので、この名が付いています。
これは、地上部が枯れ始めても植物は生きており、導管から吸い上げられた水分が外気に触れて凍り付いたものです。キク科など他の植物でもこの現象がみられるようです。
地上部が枯れても植物は生きている。至極当然の話だが、改めてこのことを思い起こされました。

氷の花シモバシラを見に行きました。どうしてこんな形ができるのか、自然の造形は見事です。病み付きになりそうです。

−同じ科の植物−
2006.10.7 東京都高尾山(画像にポインターをおいて下さい)
   2006.10.7 東京都高尾山  
     
   2008.11.4 東京都高尾山  
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