山地の木陰などに生える多年草で、高さは30〜50センチ。葉は茎の下部に付き、柄があり、卵状ほこ形、縁には大きな鋸歯がまばらにある。葉面は暗緑色で白い模様があるものが多いが、模様のない緑色葉も報告されている。
頭花は総状花序となって多数付き、一つの花は3個の小花からなる。花冠は白色で、細く長く5裂して線形、直径2センチほどになる。花期は9〜11月。千葉県〜近畿地方南部、四国に分布する。
〜徒然想〜
3つの小花からなるので、1つの頭花に15個の花びらがあるようにみえます。蕾をみると、3つの小花からなるのがよく分かります。
葉が特徴的な花なので、きれいな葉を持つ個体を探しますが、なかなか見つかりません。ここのところ雨が少なく乾いていたせいか、葉が欠けたものや枯れたものが多いです。
それにしても、この花は美しい、やや紅色がかり、つき出た雌しべと螺旋をまいた花弁のバランスが何とも美しい。パソコンに取り込んだ写真のアップにみとれ、また次週に寄り道する気になりました。
きれいな葉は、翌年春に見ることができました。
16年後、産地はどうなっているか不安をもって再訪してみました。幸い、健在でした。しかも、少し数を増やしているようで、ほっとしました。きれいな葉も見ることができました。
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