トケンラン

ラン科 サイハイラン属

落葉樹林下に生える多年草で、葉は2枚、長楕円形。
花茎は高さ30〜40センチで、花はまばらに数個付ける。苞は狭披針形で、萼片は線状倒披針形、側花弁は線形で、ともに鋭頭、黄褐色で紫色の斑点がある。斑点がないタイプもある。
唇弁は白色で暗紫色の斑点があり、線形、基部で3裂する。側裂片は披針形で、中裂片は倒卵形、円頭で縁が波状。花期は5〜6月。北海道、本州、四国、済州島に分布する。和名は杜鵑蘭、ホトトギス(杜鵑)を意味する。

〜徒然想〜

見つけたときはうれしかったーー。師匠と思わず抱擁です(これは冗談ですが)。
コケイランは数多く見つかるものの、トケンランはなかなか見つかりません。諦めかけた最後の観察地です。湿った暗い登山道を、期待を込めて探し始めました。
見つかったのは歩き始めてまもなくでした。師匠が歓声をあげます。見つかったのは2個所でした。交互に何度も交代しながら、無言で撮影を続けました。

午前中の海辺の植物の成果を合わせ、佐渡の初日は大成功で終え、民宿で乾杯したビールが旨かった。盛りだくさんの料理も旨かったーー!

北海道では、前年に花後の大群生を見て驚きました。信じられないほどの大群生です。道から森の奥までトケンランだらけです。

-同じ科の植物-
 花被片に斑点がないタイプ  
2007.6.2 新潟県佐渡市(画像にポインターをおいて下さい)
   花被片に斑点があるタイプ
2007.6.2 新潟県佐渡市
(画像にポインターをおいて下さい)
 
2016.6.11 北海道 2016.6.11 北海道
2016.6.11 北海道
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