ヤクシマスミレ

スミレ科 ミヤマスミレ類


山地の渓流沿いの岩上などに生える多年草で、高さは3〜7センチ。葉は三角形〜心形で、縁には先の円い鋸歯が3〜5個ある。表面は濃緑色で葉脈沿いにやや毛がある。裏面は淡緑色で無毛。
花は直径1〜1.5センチ、白色で、唇弁と側弁に紫色の筋が入る。中には外面が淡紫色を帯びるものもある。側花弁の基部には少数の短毛がある。花期は4〜5月。九州(屋久島、奄美、徳之島)、沖縄本島に分布する。


〜徒然想〜

 “ありましたーーー!” 感声があがる。
先行するWご主人の声に、皆の目が輝く。歩きにくい足下を気にしながら、気持ちが急く。
50センチほどの岩の上に、2輪の小さなすみれが立ち上がっていた。岩は緑に苔むし、背景は遠い。格好の舞台といえるだろう。
撮影の順番を待ちながら、どんな晴れ姿を撮ろうか、胸が沸き、イメージがふくらむ。
本島では渓流に咲く貴重なすみれ。初めての沖縄花散歩で出逢えた幸運に、ここでも、N奥さま、W奥さま、二人の女神に感謝です。

−同じ科の植物−

2007.3.18 沖縄本島(画像にポインターをおいて下さい)
2007.3.18 沖縄本島(画像にポインターをおいて下さい)
この花は唇弁が上になっていました。裏は、ちょっと寝てもらった写真です。

〜徒然想〜

前記は、沖縄本島でようやく本種をみつけたときの感動と感謝を記したものです。でも、屋久島では本種が登山道脇で当たり前に生えていました。
出逢いの状況の違いから同じヤクシマスミレとはとても思えませんでしたので、何度も同じものなのか疑いました。しかし、屋久島でこの葉と花を持つスミレは他に考えられず、納得するしかありません。

沖縄で探すのに苦労したので稀少種として想い続けていましたが、その想いを改めざるを得ません。沖縄では渓流に咲き、屋久島では山地のコケの多い湿った場所に生えるのです。

花は唇弁と側弁に紫条が見られ、花弁の裏面も紫色を帯びるものがみられました。これらの花茎は紫褐色でした。中には紫条がごく少なく白花と思わせる花もありました。こちらの花茎は緑色でした。

2019.5.30 鹿児島県 2019.5.30 鹿児島県
2019.5.30 鹿児島県
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