ヨウシュヤマゴボウ

ヤマゴボウ科 ヤマゴボウ属

 
2006.8.27 東京都高尾山   2006.8.27 東京都高尾山


北アメリカ原産の帰化植物。空地、道端などに生える多年草で、高さは1〜2メートル。茎は丸く中空、上部でよく分枝し、無毛で赤みを帯びる。葉は互生し、長楕円形〜広楕円形で、全縁、先は尖る。
花は葉腋から長い柄のある花序を出し、花弁はなく、花のように見える萼片は白色でやや淡紅色を帯び、直径5〜6ミリ。中央にややつぶれた緑色の子房が目立つ。果実は液果で、扁球形で、直径8ミリほど、黒紫色に熟す。花期は6〜9月。

〜徒然想〜

ヤマゴボウのつもりでアップしようとしていたら、撮っていた植物はヨウシュヤマゴボウで、こんな山でも帰化植物が進出していることを知ることになりました。もっとも、ヤマゴボウも中国原産ですが。
ヨウシュヤマゴボウは根に限らず全草が有毒で、毒性が強く、要注意です。ヤマゴボウも有毒です。観光地などで売られている「ヤマゴボウ」はモリアザミの根です。混同しないよう注意が必要です。
なお、果実は黒紫色に熟し、衣服に付くと容易に取れないので、アメリカではink berryと呼ばれています。

−同じ科の植物−


     
   2006.9.16 東京都奥多摩  
 
2006.8.27 東京都高尾山 2006.9.16 東京都奥多摩