ハグロソウ

キツネノマゴ科 ハグロソウ属

日影の草地に生える多年草で、高さ20〜50センチ。葉は対生し、葉身は狭卵形、卵状長楕円形又は広披針形で、先は鋭く尖り、全縁、ほとんど無毛だが、両面脈上に短毛がある。
枝先又は葉腋に花柄を出し、その先に2個の葉状の苞に包まれた紅紫色の花を付ける。花冠は2唇形で、下唇が幅広い。花期は9〜10月。

〜徒然想〜

高尾山の湿っぽい日陰道で出逢った。2枚の花びらの片方がベロを出しているような形の花なのですぐ分かります。
ハグロソウの名は、単に葉が黒っぽいからとか。あれだけ日陰を好めば、暗くもなるでしょう。しかし、花の色はきれいなピンク。葉とのコントラストで、より映えます。

沖縄でヤンバルハグロソウに出逢ってから、高尾のハグロソウを見たくなりました。写真を見ながら、沢沿いに咲いていたハグロソウの群れを思い出します。そのときすれ違った若いカップルも、おぼろげに浮かんできます。

−同じ科の植物−
2005.9.4 東京都高尾山
   2005.9.4 東京都高尾山  
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