ハルリンドウ

リンドウ科 リンドウ属

日当たりの良いやや湿った山野に生える越年草で、高さ5〜15センチ。ロゼッタ状の根生葉があり、花は茎頂に1個つく。
花冠は青紫色で長さ2〜3センチ。花期は4〜5月。本州〜九州に分布する。
亜高山〜高山の湿地にタテヤマリンドウが咲くが、別種とする説とハルリンドウの一型とする説がある。

〜徒然想〜

フデリンドウとよく似ていますが、ロゼッタ状の根生葉を持つところが異なります。
丹沢で見た種はフデリンドウよりも花が小さく見えました。撮影していると、次々に声をかけられます。”よく見つけましたね!”、”何という花ですか!”、名を知ってる人は、”あっ!ハルリンドウですね!” たちまち見知らぬ者同士の会話が始まります。花は、そんなささやかな出逢いをもたらしてくれます。
懐かしい思い出ですが、この会話は間違っていたようです。コケリンドウを見る機会があるにつれ、丹沢で見たものはコケリンドウのような気がします。修正することにしました。

葦毛湿原のハルリンドウは丹沢と比べると異様に大きく、花の直径は2〜2.5センチほど、高さも10センチほどもありました。丹沢の2倍以上でした。色も濃い紫で、非常にうつくしい。咲き始めの頃は大きな花が開くといいます。

−同じ科の植物−
2007.3.21 愛知県葦毛湿原
→コケリンドウ
2004.4.24 神奈川県塔ヶ岳
→コケリンドウ
2004.4.24 神奈川県塔ヶ岳
 
 2010.4.10 愛知県    2007.3.21 愛知県葦毛湿原
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