ハルユキノシタ

ユキノシタ科 ユキノシタ属

 
2024.4.6 神奈川県   2024.4.6 神奈川県


山地の湿った岩上、岩壁などに生える多年草で、高さは20〜50センチ。根出葉は円形〜腎円形、13〜17に浅く裂け、基部は心形、縁には鋭い鋸歯がある。質はやや厚く、緑色。葉と花茎は白色の腺毛に覆われる。
花序は集散状となり、多数の花をやや疎らに付ける。花弁は白色で5個、下の2枚は大きく長さ10〜25ミリ、長楕円形で両端は鋭頭、上の3枚は広卵形で鈍頭、長さ3〜5ミリ、基部に濃い黄斑がある。花柱は2個。花期は4〜5月。関東〜近畿地方に分布する。

〜徒然想〜

初夏に咲くユキノシタに似ていますが、葉にはユキノシタのように葉脈に沿った斑がないのですぐ区別ができます。花もユキノシタは上の3つ花弁に赤い斑点があるのに対し、ハルユキノシタには黄色い斑があります。花は通常白で、ピンクに縁取られた種も見られます。
画像はいずれも植栽で、自生種と差替えたいと願っていますが、いつも忘れています。

ようやく自生種に巡り合うことができました。画像をすべて差し替えました。水が滴り落ちる岩壁に群生していました。まだ咲き始めたばかりで、ピンクの葯がきれいです。
上の花弁が小さくならない変わりものも見られました。

−同じ科の植物−


 2024.4.6 神奈川県    2024.4.6 神奈川県
5枚の花弁が大きい変わりもの
 
 2024.4.6 神奈川県
開花前
  2024.4.6 神奈川県
萼片は楕円形で腺毛がある
 
 
 2024.4.6 神奈川県
葉表には斑がなく、葉裏は白い
   2024.4.6 神奈川県
花茎には腺毛が多い
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